避難所でのエコノミークラス症候群について知って欲しい注意点 令和6年能登半島地震

避難所生活、車中泊生活が続く方は以下の点を心がけてください。

①避難所でも定期的に散歩するなど、適度な運動を心がけること。

②十分に水分摂取をすること。

③車中泊では、足を伸ばせる体勢、足を動かせる体勢を確保すること。

④血圧の薬や、血をサラサラにする薬などを内服中の方は、薬をしっかりと継続すること。

⑤足の痛み、胸の痛みなどがあれば、すぐに知らせること。

2016年の熊本地震で、発災から約10日後に医療救護に行った際、大きな問題となり始めていたのが「エコノミークラス症候群」でした。結果的に、多くの方が犠牲となりました。

エコノミ―クラス症候群といえば、「狭い飛行機内でじっとしていると、足に血の固まりができて肺に飛ぶ」というイメージをお持ちかもしれません。そうです。血栓が肺の血管まで流れ、肺の血管がつまる肺血栓塞栓症になり、最悪の場合は死に至ります。

災害時にも同じことが起こります。車中泊はもちろん、狭い避難所の生活もエコノミ―クラス症候群のリスクとなります。更には、トイレの間隔を長くするため水分摂取を控える傾向があるため、血栓ができやすくなります。

熊本地震では、現地の避難所を回り弾性ストッキングの採寸や配布もしました。弾性ストッキングとは、ふくらはぎ(下腿)をきつく締め上げる効果があり、血の流れをスムーズにして、血が固まらないようにするものです。近いうちに、避難所にも弾性ストッキングが供給され始めると思います。それまでは、上記の注意点をしっかりと守ることが大切です。

正しい知識で、避けられる災害死を無くしましょう。

お知り合いで対象の方がいらっしゃれば、是非お伝えください。

エコノミークラス症候群への対応につき、金沢大学血液内科の朝倉先生などが講義した内容がコチラです。

http://kessencovid.jugem.jp/?eid=74

動画4本は、昨年末に収録されています。

また本日、金沢大学の森下先生がNHKでも啓蒙してくださいました。

※本文の内容は朝倉先生に監修していただきました。