石川県保健医療福祉調整本部での業務
本日は、石川県庁にある石川県保健医療福祉調整本部に入っていました。
ここには、災害に関わるあらゆる医療福祉系の団体が入っており、森川本部長のもと指揮命令系統を統一させています。能登地方の医療福祉的被害状況が全て集約されてきます。孤立地域が解消されるにつれて、少人数の避難所が見つかっており、避難所や避難者が増加してきました。
速やかな医療提供が必要な方は、ドクターヘリなどを用いて順次搬送が行われています。一方で、避難所生活で状態が悪化する方も増加しており、大きな課題です。災害医療は、医療必要量が医療供給量を大幅に上回るため、いかに優先順位をつけて効率的に医療を提供するかが、災害初期の大きなミッションです。
薬の供給についても、医薬品卸の配送、モバイルファーマシーの増加で徐々に整ってきています。一方で、避難所での感染症(新型コロナ、インフルエンザ、消化管感染症)、慢性疾患の悪化(高血圧、糖尿病、不整脈など)も問題になってきており、必要な医薬品が随時が変化しているため、柔軟な対応が必要とされています。
私は元DMATとして参加しております。今日は、避難所情報のまとめや、石川県薬剤師会との連携を行いました。熊本地震支援の際に出会った熊本の方が、今度は遠く離れた石川県に助けに来てくれていました。やらねばいけないことは膨大にありますが、皆が力を合わせています。涙がでます。