未来を育む「こどもアート工房みたに」の整備と魅力づくり
(宇夛裕基の質問): 来春、休所中の保育所を活用して開設予定の「こどもアート工房みたに」は、子どもたちが泥んこになったり絵の具まみれになったりしながら、自由な発想で表現できる素晴らしい施設です。失敗を恐れず没頭でき、「何をしてもいいんだよ」と肯定される経験こそが、子どもたちの自己肯定感を育みます。 そこで、具体的にどのような環境や設備を整備する予定でしょうか?また、市外からも「また行きたい!」と親子連れが訪れるような、ソフト面の魅力づくりや市長の熱い思いをお聞かせください。
(市の答弁): ハード面については、令和8年5月の開設を目指し、廃材を使った造形部屋の拡張、壁に自由に絵が描ける部屋、体を思い切り動かせる芝生広場などを整備し、子どもたちが主体的に遊びに没頭できる環境を提供します。 ソフト面については、民間から優れたアイデアを募集(プロポーザル方式)し、豊かな自然の中で自由な表現活動を楽しめる企画・運営を実現します。この施設を通して、子どもたちが心豊かに、自己肯定感を持って育つ環境づくりをしっかりと進めていきます。
学校現場における障害のある子どもたちへの配慮とサポート体制
(宇夛裕基の質問): 金沢市教育委員会は、障害のある子どもたちへの「合理的配慮(一人ひとりの特性に合わせたサポート)」の仕組みづくりを精力的に進めてこられました。しかし、制度はあっても、現場の先生やスタッフによって対応に温度差があるという保護者の悩みの声も耳にします。この現状をどのように分析し、今後は現場の皆さんが適切なサポートを提供できるよう、どのように研修や周知を徹底していくのでしょうか?
(市の答弁):対応に温度差が生じてはならないと重く受け止めております。これまでも個別の支援計画の作成や学校訪問で指導してきましたが、改めて学校と連携し、子どもたちや保護者の思いに寄り添った対応を徹底します。 啓発・周知については、教職員向けの研修等を通して適切に対応できるよう取り組んでいますが、今後はその取り組みが現場で本当に機能しているかをしっかりと検証し、必要に応じて改善を図っていきます。
産後ケア事業(宿泊型)の受け入れ拡大について
(宇夛裕基の質問):お母さんたちを育児から物理的に解放し、安心して休める時間を作る「産後ケア事業」はとても重要です。しかし現在、金沢市内には生後3〜4か月以降の赤ちゃんを一緒に預かってくれる宿泊型の施設が実質的にない(空白期間になっている)のが現状です。この課題の背景をどのように捉え、今後、月齢に合わせた切れ目のないサポート体制に向けてどう取り組んでいくのでしょうか?
(市の答弁):月齢の高い赤ちゃんを連れて宿泊型のケアを利用したいという声があることは認識しています。しかし現状では、受け入れ側の医療機関や助産院において、職員の配置や離乳食対応の関係でこれ以上の受け入れが厳しいと伺っています。 これまでも対象者の拡大など事業を拡充してきましたが、この課題を解決するため、委託先の医療機関や助産院と、今後の解決策についてしっかりと協議を進めていきます。
次世代の声を反映する「都市計画マスタープラン」に向けたアンケート
(宇夛裕基の質問): 50年後、100年後の金沢を担うのは、今の若い世代や子どもたちです。前回のアンケートは回答者の多くが高齢者でしたが、今年度のアンケートでは、若い世代の声をどれくらい拾い上げることができたのでしょうか? また、集まった現役世代の声から見えてきた傾向や、それを今後のまちづくり(マスタープランの改定)にどう生かしていくのか教えてください。
(市の答弁):今回はスマホ等から回答できるウェブ方式を取り入れた結果、30代以下の回答割合が前回の1.8%から25.5%へ大幅に増加し、年代ごとの偏りが大きく改善されました。ウェブ回答者の88%が10〜50代の現役世代であり、全世代の意識をバランスよく把握できたと考えています。若い世代からは防災対策の充実、10代からは公共交通の利便性向上、30〜40代からは公園・緑地や子育て環境の充実を求める声が多く寄せられました。これらの貴重な意見を、これからの都市づくりの視点や課題を設定する基礎情報としてしっかりと生かしていきます。
町会活動のデジタル化(DX)推進と広報の負担軽減
(宇夛裕基の質問): 町会活動において、共働きの現役世代が無理なく参加できる環境づくりは待ったなしの課題です。地域活動アプリ「結ネット」の導入が進んでいますが、紙の回覧板との二重作業が発生し、かえって役員の負担が増しているというジレンマもあります。この負担をどう軽減していくのでしょうか?また、広報の負担を減らすため、誰でも簡単に使える「町会広報のひな形(フォーマット)」を市が提供してはどうでしょうか?
(市の答弁): 紙とデジタルの二重負担が生じていることは承知しています。今後は、各地域でお世話いただいている結ネット担当者の交流会などを通じて、うまく活用している町会の工夫を共有しながら、共に課題解決を図っていきます。 町会役員の負担軽減は非常に大切です。今年度は電子ファイルでも使える加入促進チラシを作成しました。ご提案いただいた「町会広報のひな形」についても、今後、市町会連合会が作成するハンドブックのサンプル集に追加できるよう協議していきます。
金沢ボランティア大学校修了生の力を地域に生かす仕組みづくり
(宇夛裕基の質問):金沢ボランティア大学校の修了生は、金沢への深い愛着と高い志を持った「まちの宝」です。しかし、活動の場が見つからずに埋もれてしまっているとすれば非常にもったいないことです。修了生の現在の活動状況についての調査結果はどうだったでしょうか?また、その結果を踏まえて、修了生の情熱とスキルを、人手を求めている地域の現場にどのようにつなぎ(マッチングし)、還元していくのでしょうか?
(市の答弁):調査の結果、約63%の方が何らかの活動をされていました。一方で、活動していない理由の6割は「時間がない」「体力への不安」でしたが、「活動の情報が得られない」「団体への参加方法が分からない」といった声も一定数ありました。今後は同窓会と連携してボランティア情報の提供や研修会を開催します。さらに、市民活動サポートセンターとの連携を強化し、専門のコーディネーターが相談に乗り、直接マッチングを行うなど、ボランティアの力を生かした協働のまちづくりを進めていきます。
100周年を迎えた市営陸上競技場の地域連携と桜並木の保全
(宇夛裕基の質問): 今年で100周年を迎えた金沢市営陸上競技場は、長年にわたる地元住民の皆様の草むしりや落ち葉拾いなどのご協力があってこそ維持されてきました。これを機に、一過性のイベントで終わらせず、地域の方々が誇りを持てる「絆の拠点」としてどう連携を深めていくのでしょうか?また、市民に愛されている老木化した桜並木を、50年後、100年後の子どもたちに残すため、計画的な植樹や更新についてどうお考えでしょうか?
(市の答弁):今年度はレコード鑑賞会や歴史を学ぶ講演会を開催し、来年3月にはスポーツ大使を招いた記念イベントを予定しています。今後もこうしたイベントを通じて、地域全体で盛り上げ、将来にわたって地域に愛される競技場にしていきます。 また、競技場の歴史と共に歩んできた大切な桜並木については、令和4年に樹木医の診断を行い安全管理に努めていますが、美しい景色を次世代に残していくため、専門家の意見もお聞きしながら、どのような対応ができるか検討を深めていきます。
