未病対策・介護予防に向けた「市民のヘルスリテラシー」の向上について

(宇夛裕基の質問): 高齢者の健康寿命を延ばすためには、市民が健康に関する正しい情報を正しく理解し活用する「ヘルスリテラシー」の向上が欠かせません。行政が一方的に情報を発信するだけでなく、市民が思わず参加したくなるような仕掛けが必要です。新たな計画策定にあたり、市民のヘルスリテラシー向上に向けてどのように取り組んでいくのでしょうか?

(市の答弁):健康に関する情報を入手し活用する能力を高めることは、未病対策や健康寿命の延伸において非常に重要です。新たな金沢健康プランや長寿安心プランの策定にあたっては、引き続き未病対策や介護予防施策の充実を図り、地域包括ケアの推進と健康寿命の延伸に努めてまいります。

健康マージャンなど多様な層を巻き込む介護予防の推進について

(宇夛裕基の質問): 介護予防のためのイベントはいつも参加者が似通いがちです。しかし、地域で開催された「健康マージャン教室」では、普段とは全く違う層の方々が楽しく参加し、コミュニケーションや頭の体操になっていました。このように普段参加しない方を拾い上げるような企画や支援策について、どのように考えていますか?

(市の答弁):地域では地区社会福祉協議会が地域サロンを運営し、介護予防の取り組みを行っています。健康マージャンもその一環であり、健康寿命の延伸や社会参加の促進に非常に効果的であると認識しています。今後とも地域サロンの運営を通じて支援してまいります。

フレイルチェックの活用と「フレイルサポーター」の育成について

(宇夛裕基の質問): 金沢市でも実施されている「フレイルチェック」では、受講者の多くに何らかの兆候が見つかっています。早期の専門職への接続や対策が重要です。また、運営を担う「フレイルサポーター」を増やすことは、サポーター自身の健康増進やヘルスリテラシー向上にもつながりますが、どのように拡充していくのでしょうか?

(市の答弁): フレイルサポーターは養成講座を修了した市民ボランティアであり、これまでに97人を養成し、チェックの運営や普及啓発で重要な役割を担っていただいています。サポーター自身が予防を実践することで健康増進にもつながるため、引き続き体制の充実や介護予防施策の推進に努めてまいります。

障害のある方向けの市営住宅の事前見学の条件緩和について

(宇夛裕基の質問): 金沢市の身体障害者世帯向け市営住宅は、現状では申請書類を提出した後の当選等でなければ室内を確認できません。しかし、障害の程度やヘルパー等の支援者の動きやすさを確認するためには事前の下見が不可欠です。障害のある方に優しいまちづくりのため、申請前の下見ができるように条件を緩和してはどうか?

(市の答弁):これまでは修繕工事期間中のため間取り図のみの提供としていましたが、ご指摘の通り部屋の状況を確認することは重要な判断材料です。障害者向け住宅については工事期間の調整を図り、申請の前に見学できるよう対応したいと考えています。

災害から子どもを守る「通学路の危険ブロック塀」の除却促進について

(宇夛裕基の質問):大阪北部地震での痛ましい事故を教訓に、通学路に面する危険なブロック塀の除却補助制度が活用されています。改善が必要なブロック塀の是正率はまだ約36%にとどまっており、他の自治体では補助を縮小する動きもあります。二度と同じ事故を起こさないため、金沢市として今後どのように除却を進展させていくのでしょうか?

(市の答弁): 昨年度には費用負担の軽減として一部を残す除却も補助対象とする制度改正を行いました。引き続き補助制度の活用を促すとともに、今後は耐震化や空き家対策など他の施策と組み合わせた効果的な取り組みができないか調査研究してまいります。

民間企業との「包括連携協定」を実のあるものにするための工夫について

(宇夛裕基の質問): 金沢市も民間企業3社と包括連携協定を締結していますが、協定自体が目的化せず、持続可能なものにするためには具体的なアクションプランが重要です。企業と行政がウィン・ウィンとなり、実のある協定として継続していくための方針を教えてください。

(市の答弁):包括連携協定の締結にあたっては、特定の分野で2年以上続けてきた実績があるなど、一定の条件や具体的な連携の可能性を事前に確認した上で結んでおります。締結後も進捗に合わせた定期的な協議や実績報告を求めるなど、持続可能な制度となるようしっかりと取り組んでまいります。

「金沢スタジアム」のPRと公共交通機関の利用促進について

(宇夛裕基の質問): 来年度から供用が開始される「金沢スタジアム」は、市民のスポーツ文化や公共交通機関を利用する文化を根付かせる千載一遇のチャンスです。まち全体で応援する機運を高めるPR施策や、試合時の周辺渋滞を防ぐための公共交通機関の活用推進についてどのように取り組むのでしょうか?

(市の答弁): ツエーゲン金沢や指定管理者等とともに施設の活用策やPRを図り、トップアスリートと子どもたちの交流イベントなどの開催を交付金活用も含めて検討します。スタジアム周辺の交通環境悪化を防ぐため、シャトルバスの運行や公共交通機関の利用を促す広報など、関係者が連携して混雑緩和と利用促進を図ってまいります。